ビスケット

  • 2013.09.28 Saturday
  • 23:35

夜のシンガー 

生ぬるい風の

吹き抜ける

ビルとビルの間で

夜のシンガー 月を愛でての

即興はいいが

続きを聴きたい

皮が剥けそうな

靴擦れの感じ

運のせいにしっぱなし

道も探さず

ラズベリーのジャムと

溶けかけのチョコサンデー

都会の真ん中でも

蟻は働き者

 

白いマジシャン 種も仕掛けも

忘れちゃ お爺さん

ただの人

喉を鳴らして

おやつをねだる子に

指を鳴らして

愛を産んでよ

麒麟児と呼ばれた

なれの果てのフリンジ

別の世界 ルールなら

私が女王

ブルーベリーは目に良いと

蜥蜴の青そこひ

衣擦れの音たてて

裾は泥だらけ  

 

朝靄の中で鳥が啼いてる

彼らは誰よりも音楽に近い

走るランドセル同じような存在

背中を隠して 汗まみれ

さあ始まりと声が聞こえる

何の始まりか

誰も知らない

身が軽い少女

ブランコをカタパルト

思春期の遠心力で

宇宙へ向かう

 

薄縁を敷き詰めて

満開の能楽堂

そこにあると思えたら

何だって見えるさ 
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